古き良き日本の原風景 〜人と自然の共存する里山〜
兵庫は奥播州 芥田の谷、里山の風景が残る芥田川流域は、一級河川加古川の支流のそのまた支流、源流「芥田川」周辺を開いた場所で、東西北を山に囲まれた全長6キロほどの山間の地域。
戸数は全部で70戸程の小さな集落で、山の傾斜を利用して民家と田畑が段々に重なり、里山の恵みと田畑の農作物など季節折々の自然と共に暮らしています。土地がら旧くからある家は、お互いの名前を氏名ではなく屋号で呼び合ったり…そんな素敵な風習も残る日本のふるさとの風景がここにあります。
そんな「芥田の谷」は、いまだ多くの自然が残っております。ふと辺りの自然に目をやると大人の私でさえもワクワクするような…、何と申しますか童心に還ってしまうのでしょうね、子供の網を取りあげて虫を追いかけてしまう始末。昔の思い出が蘇ってきます。
田舎のバロメーターともいわれる「日本タンポポ」も未だ多く自生。初夏にはせせらぐ道をたくさんのホタルが飛び交う。田んぼの脇でドジョウやサワガニ。川で魚を捕ったり、山に入ってカブトムシやクワガタ捕り…と未だ豊な自然が残っています。
昔から盛りの短いものを旬として何かと人を楽しませてきましたが、そんな季節折々の旬を五感で感じ楽しませてくれる。人と自然とが共存する里山地域です。
作り手の思い、それに答える里山の自然 〜おいしいお米を育む芥田ノ谷〜
ところが、ここでの米づくりは結構大変。 芥田川流域はとても水はけのいい土壌のため、まず田んぼに水を張るのに一苦労。 さらに山間地域のために引く水の水温も低く、その水を使うせいか稲の生育は平地の田んぼよりも遅くなると言います。 東西を山に囲まれているため、平均日照時間も少なく、生産量は平地の7割程度とか…。山の傾斜を利用した田んぼは、畦(アゼ)の草刈だけでも、平野の3倍以上の手間ひまを要します。
稲刈り面積より草を刈る面積の方が広い田んぼも少なくありません。 稲作にはとても厳しい環境ゆえに、お米を人一倍の手間と愛情を注ぎながら、代々この地では米づくりが行われてきました。そんな私たちの想いと、それに答えてくれる里山の豊な自然環境から、芥田の谷では昔から「おいしいお米」がとれるのです。
田んぼによっては、畔の高さも6mに達します。稲の害虫の発生を抑制するためにも、こまめな畔の草刈りは必要不可欠!
また内陸の中山間地域に位置する芥田の谷、この土地特有の朝晩の寒暖差も「おいしいお米」にひと役かっています。
清らかな水は お米づくりにも活かされています
芥田川は源流にダムが無く、周辺の山々から染み出た水が沢を介して直接田んぼを潤します。ミネラル豊富な水は滋養に富んだ田んぼを育み、田んぼをとりまく豊かな里山の自然環境を形成しています。
清らかな水は、人の生活と共に多種多様な生き物も育んでくれる…里山ごはんの縁の下です。
ホタル

ちょうど田植えが終わる頃、私たちを楽しませてくれるのがホタルたちです。
日が暮れると田畔や沢をたくさんのホタルが飛び交います。せせらぐ道を歩くだけで衣服にポツポツ留まってくる…、ほんの数分でこんなにたくさんのホタルを捕まえる事ができるのですから… 素敵だと思いませんか?
いつの頃からホタルは遠くから見物するのが当然のマナーに、少し寂しい気分になるのは私だけでしょうか…、ここでは今も昔と何等変わりありません。清らかな水と共に昔ながらのふるさとの風景が未だたくさん残っています。
ホウネンエビ

江戸時代には「豊年魚」「豊年虫」と呼ばれ、水田に現れた年は豊作になると喜ばれたそうな…。
そんな「ホウネンエビ」ひと昔前はどの田んぼでも観られた生き物のようです。
近年では農薬の多量散布や農地転用 休耕田化などが原因で、年々姿を消しているのが現状です。
実は非常に水質や環境の変化に敏感な生き物なんですね。
昔から「ホウネンエビ」は豊かな水田環境のバロメーター的存在でもあるようです。
里山でのお米づくり… 見えない土中にこそ情熱と愛情を!
ちなみに稲刈りが終わると、 来年に向けすぐに藁を田んぼの土に鋤き込みます。これは次の田植えをするときに土の栄養になってもらうため。
そして春にかけて、数回にわたって田んぼを耕していきます。 醗酵させた牛糞を撒いたり、時には雑草を緑肥として有機物を土中に鋤き込み土中に循環してやる、雑草は酵素となり土中で好気性細菌のエサとなる、好気性細菌が増える事で元気な田んぼに!田んぼが元気になると自然と採れるお米もおいしくなります。
また、冬の間、朝晩の氷点下の寒気に土をまんべんなく さらす事で、雑草の根塊や種子、害虫の卵を凍結〜乾燥を繰りかえす事で死滅させる効果もあるんですよ。
一見、お米づくりは地表の見える部分だけに目が行きがちですが、それ以上に土の中でもいろんなドラマを経て実りの秋につながります。
「里山農家のおいしいお米」は、その見えない部分にどれだけ愛情と情熱を注げるか…、除草剤や化学肥料に頼りっきりになるのではなく、人の手で里山の自然資源を循環させ環境を整え活かしてあげる。その結果「おいしいお米」として自然から恩恵を頂けるのだと考えます。
株間にこだわりを…、植える方向は風土の智恵を…。
地域によって田植ほ方法も異なりますが、昔からこの辺りでは、3〜4本植えの株間17cm、1坪平均70株植えが主流で、収穫量も一番多くなるようです。 ところが里山農家のおいしいお米では、収獲量よりもひと粒ひと粒の「質」へのこだわりから。苗の株と株の間を30cm、1坪辺り2〜3本植えの約34株で田植えを行います。 株間を広げる事で、根本まで日光が当たりやすく、根本から葉先まで全体で光合成!風通しが良くなり、病気にもなりにくくなる、健康な株に育ちます。 土地柄、日中は南風、日が暮れると北風と、必ず南北の方向に風が吹きます。苗の植える方向を風の向きに合わせて南北に植える事で、風通しもよくなり、台風など強風でも倒伏しにくくなります。
「おいしいお米」もまずは健康な株作りから…、少ないながらも穂のひと粒ひと粒にしっかりと栄養が行き渡ります。
昔から一般市場に出回る事がなかったお米
「清流きぬひかり芥田川」は私達農家が自分たちが食べるため、自家消費するためだけに作っているたお米(保有米)です。 芥田の集落は全戸農家の規模が小さいので、昔からどこの家も自分たちが食べる分だけを作ってきました。
余った分は収穫と同時に全量を出荷してしまいます、出荷してしまうと、どうしても他の地域のお米と混ざってしまうので、純芥田産のお米は昔から一般市場にはいっさい出回らなかった、地元農家の人だけが食べていたお米なんです。
混ざりのない収獲したまんまのお米、地元の農家の人だけが知っているお米の本来のおいしさ…、ぜひ皆様にも知っていただければと思います。
お米づくりにまごころを添えて
米作りについて『八十八と書いて「米」という字になるように88の手間ひまがかる…。』なんてよく耳にしますよね? でも芥田谷の農家は声をそろえてこう言います。
「米作りの労力と手間を考えると…、農家自身も作るより買った方が格段に安い。」
まさにその通りで、一枚一枚の田んぼが小さく生産性の悪い芥田谷では、ほとんどの農家が赤字でお米を生産、これが芥田谷の農家の素直な声でございます。だから専業で生計を立てている農家は芥田谷には一軒もありません。
でも、こんな時代だからこそ家族が口にする食べ物は自分たちで作る。兼業農家だからこそ、生産性よりも質、安全で安心して食べれる物にこだわれるのだと思っています。
愛する家族が毎日食べる物だから…、小さな子供やお年寄りが毎日食べる物だから…、元気に育ってほしい…、長生きしてほしい…。だからこそ安全で安心して食べられる物を…。そんな願いだけで作っています。
そんな「まごころ」のこもった里山農家のおいしいお米「清流きぬひかり芥田川」、きっと皆様にも喜んで頂けると思っております。
Q.キヌヒカリの特徴
A.炊き上がりが非常に美しく、「絹」のような輝きを持つことからキヌヒカリと名付けられました。キヌヒカリの特徴は、その名の通り、輝きの晴らしさと、食味の良さ、そしてソフトな口当たりにあります。 冷めると甘味が増し、柔かさも保つので、お弁当にもおすすめです!薄味文化の関西圏では得に人気があり、和食 日本料理さまより「料理の素材の味を邪魔をせず、主張しすぎないおいしさがある」と好評をいただいております。コシヒカリより「あっさり」とした口当たりは、老若男女年齢を問わずご好評いただいています。 「コシヒカリでは味が強すぎる」「コシヒカリはたくさん食べれない」と思う方へ、是非おすすめの品種です。
Q.コシヒカリの特徴
A.云わずと知れたお米のビックブランド「コシヒカリ」西日本のコシヒカリは、東日本のコシヒカリより 少しあっさりした口当たりになります。里山農家のおいしいお米では、5年の歳月を経て、やっと納得できるお米に、「芥田川ブランド」として商品化にこぎつけました。 粒の大きさ、粒の揃い、炊き上げ時の火の通りの均一感、厳しい規格をクリアした厳選米となっております
Q.定期的に届けてほしい
A.ご購入時に備考欄に、お届け回数、お届け時期等をご記入ください。お届けの回数は、ご注文時にご入力くださいました注文数量と同じ回数までを皆様にはお願いしております。
Q.保管場所が無いので、しばらく保管してほしい
A.ご購入時に備考欄に、保管希望とお伝えください当農家では、ご購入下さいましたお米を お客様に代わり保管も承っております。「数か月先まで預かってほしい」「連絡するまで保管してほしい」「複数袋を保管、その都度 一袋づつ届けてほしい」そんな場合は、遠慮なくご要望欄に詳細をご記入ください。 玄米専用の低温保冷庫にて、品質を落とすことなく保管できます。もちろん精米は出荷のご依頼を頂いた後に精米、お届けさせていただきます。
Q.できるだけ精米したてを送ってほしいのですが…
A.里山農家のおいしいお米では、白米や無洗米など精米済みのお米の在庫は保有しておらず、常に玄米の状態で保有保管しております。
白米・分づき・無洗米 等の精米をご希望(ご購入)のお客様は、ご注文をいただいてから、お客様お一人お一人 ご注文毎にひと袋づつ精米しております。また、お米袋にクラフト紙を採用する事で、精米当日の出荷を実現、
商品の出荷日の当日もしくは前日の精米にて、精米したての新鮮なお米をお届けさせていただいております。
Q.精米時の目減りについて
A.「分づき〜白米 精米」「無洗米 精米」の商品をお選びの場合、その「つき具合」にもよりますが、玄米の重量から約1割程度の目減がりいたします。つきましては、お届けする「精白米」「無洗米」商品も約1割程度 目減りした容量でお届けしております。
「農家スタイル…」と、ご理解いただければ幸いです。
【精米例】
玄米10kg/袋…容量10100g(内袋重量80g) ―精米→ 精白米(標準白米)10kg/袋…容量約9200g(内袋重量80g)
※無洗米、精白米(上白米、白米、7分づき、5分づき)の商品
Q.玄米の中に緑色の米粒が入っているのですが…。
A.青(緑色)い米粒は未成熟なまま刈り取られた米粒です。 稲は穂の先端から順番に登熟していきます。「芥田川ブランド」では、キヌヒカリで先端から約8割〜8.5割が黄化(成熟)した時を、、コシヒカリで先端から8割後半〜9割が黄化(登熟)した時を刈取り適期としています。
品種によって最適な刈り取り時期も異なりますが、 まだ青い玄米が入っていいるという事は量より食味を優先して適期刈り取りを行っているからです。同集落内のお年寄り(先輩方)曰く「早く刈る(青い米が入るくらい)方が米はウマイ!」当農家では、あえて未成熟なお米のみを選別取り除く事はしておりません。
Q.中に黒い点が有る米粒が入っていました。
カメムシやイナゴなど稲の害虫が食事をした痕跡です。
薬剤の使用を極限まで減らしています。私たち家族や親戚も食べるお米なので、農薬の使用を増やす予定はございません。虫も食べないお米は、私たち農家はたべません。
自生するイネ科の雑草の繁茂する田畔で、害虫は増殖します。
定期的な畔の草刈りを行う事で害虫の田んぼへの飛び込みを最小限におさえて対処いたします。
Q.黒い種子(たね)のような物が入っていました。
稲の雑草の種子(たね)です。
稲の雑草「ヒエ」や「クサネム」の種子(たね)が刈取り時に稲株内に紛れ込んだものと思います。
見た目が悪いだけで、もちろん食べても無害です。気になる方は取り除いて下さい。
薬剤の使用を極限まで減らしています。私たち農家も食べるお米なので、農薬の使用を増やす予定はございません。夏場と秋口、稲刈り前の計3回、田んぼに入って人の手での草引きで対応しています。
自然からの「恵み・恩恵」としての「収穫」
人間も「自然界の連鎖(輪)の一部」と考えるのであれば、自然環境に人が手を加える事で得られる「自然の恵み・恩恵」として、初めて「収穫」という物があるのではないでしょうか。
里山の田んぼで収穫れる「お米」は、私たち人間がたべる「ごはん」の前に 里山の多種多様生き物たちの「食べ物」「連鎖」としても大きな役割をはたしてくれています。
お問い合わせ
なんでも結構です、お気軽にお問い合わせ下さい。
●お米のご注文(ご予約)方法、お米についてのお問い合わせはこちらから
●見学したい、遊びに行きたいなど、その他のお問い合わせはこちら
■休業日:日曜日・祝日
■営業時間:9:00〜17:00
※事務所不在時は転送にて対応させていただいています。
●奥播州源流芥田川 播磨餅 はりまもち
●令和8年産
●容量:玄米10kg(5060g/内袋重量60g×2)
●精米のつき具合にもよりますが、ヌカとして約1割程度目減りいたします。
※例:白米精米の場合(約4620g※内袋重量60g×2)
※オーダー精米:白米・7分づき・5分づき・3分づき
●産地:兵庫県加西市芥田地区
●減農薬米、里山景観保全米
●稲刈り:令和8年秋 10/20頃〜10/末頃にかけて稲刈り予定
●納期:令和8年秋 10/25頃より 準備が整ったお客様さから 順に発送開始
【お米ファースト!】
里山農家のおいしいお米は「お米農家」です。すべては「お米ファースト」何より「農作業」を優先させて頂いています。
※農繁期(特に稲刈りシーズン)は、収穫する「新米の品質」を優先するため「精米・出荷業務」より「稲刈り 籾摺り作業」など生産を優先しております。
※お米づくりは 全ての作業が100%自然に左右されます。天候や、お米の生育具合、各作業の進捗によって、出荷までお時間を要したり、ご要望等に添えない場合もございます。
何卒ご理解とご協力の程をお願いいたします。